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腰椎すべり症

整形外科では教えてくれない腰椎すべり症の真実

こんにちは。「腰痛施術の匠」橋爪接骨院の橋爪です。

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腰痛で整形外科を受診して腰椎すべり症や分離症と診断されてお困りではありませんか?

あまり知られていませんが、足に麻痺がないすべり症による腰痛は改善する可能性が高いです。

今回は腰椎すべり症について分かりやすくご説明します。

目次

腰椎すべり症について

すべり症の治療

腰痛で病院に行ってレントゲンを撮ると・・「すべり症です」と言われた方も多いのではないでしょうか?

高齢者に多いですが、20代や30代にも発生します。

腰椎すべり症とは

腰椎すべり症とは腰椎の並びがずれる状態を言います。

生れた時から先天的にズレが生じている場合もありますが、多くは年齢を重ねていくと徐々にズレてくるパターンが多いです。

2つのタイプがあり、腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症に大別されます。

腰椎分離すべり症は腰椎の後方部分がケガをして骨折したり、疲労骨折を起こし(腰椎分離症)、腰椎が不安定となってすべり症に移行した状態のことを言います。

中学生頃の成長期に負担のかかるスポーツをしていて分離症になった方に発症することが多いです。

初期の分離症はレントゲン検査でははっきりしないため、腰痛で病院を受診しても見落とされているケースも多くあります。

2つ目は骨折などはなく、椎間板や腰の骨が老化や姿勢の悪化により変性し、上下の骨がずれてしまう「腰椎変性すべり症」です。

下の腰椎に対して上の腰椎が前方にずれる前方すべり症が多いですが、後ろにずれる後方すべり症や側彎症などの変形が強い場合には横にずれる側方すべり症もあります。

変形性脊椎症と診断されることもあります。

腰椎がすべる原因について

腰椎がすべってくる原因にはさまざまあります。

先ほども書きましたが、分離症が原因で発生することもあります。

しかし、分離症になってもすべり症に移行しないタイプもあります。

分離症ですべり症に移行する原因の一つに反り腰であることがあげられます。

腰が反ることで腰の骨が前後にすべりやすくなります。

そして、その反り腰は骨盤の前傾が原因です。

特に前方すべり症は反り腰が影響しているパターンが多いです。

症状

腰椎すべり症の症状は腰痛やお尻の痛み、脚のシビレ・痛みなどが出現します。

そして、脊柱管狭窄症になってすべった腰椎自体が神経を強く圧迫すると脚の筋肉が麻痺して動かなくなったり、触った感覚がなくなる症状が出現します。

さらに、ひどくなると尿が出にくくなったり(尿閉)、尿漏れ、性機能障害が出現します。

一般的に加齢とともに症状が強くなる傾向があります。

腰椎のすべりにより腰が不安定になると体を捻じった時などに腰にクラック音を感じたり、ずれるような感じを訴える患者さんがいます。

よく腰からポキポキ音が聞こえる場合は不安定になっている可能性があります。

痛みの原因は?

腰椎がすべっているから痛いのですと言われるかもしれませんが実は違います。

すべっているだけでは直接的な痛みの原因とはなりません。

もちろん、腰椎がすべっていることは正常ではないので腰痛が起こりやすい状況ではあると思います。

ヘルニアもすべり症もそうですが、それ自体は直接的な痛みの原因ではありません。

痛みの原因は筋肉に発生したスパズムと呼ばれる痙攣(けいれん)です。

この痙攣が起こった部位をトリガーポイントと言います。

腰椎すべり症があっても痛みがなく、支障がなく生活できる場合が多いです。

しかし、腰痛や脚の痛み・シビレが出現した場合に病院を受診し、腰椎すべり症だと診断されると不安になってしまうと思います。

もちろん、すべり症が悪化しすぎて、本当に神経を圧迫してしまい尿が出にくくなったり、脚の筋肉が麻痺してきた場合は神経の圧迫を除去する手術や固定術が必要になります。

しかし、痛みやシビレは神経の圧迫ではなくて筋肉が原因の症状です。

すべり症になりやすい人

  • 反り腰
  • 成長期に腰痛があった
  • 分離症がある
  • 高齢者
  • 野球やゴルフなどの体を回旋させるスポーツをしている
  • ぎっくり腰を繰り返している人
  • 側彎症
  • 体が硬い
  • 上向きで寝るのが苦手
  • 体の回旋が硬い
  • 太ももの前が硬い
  • 出っ尻
  • ぽっこりおなか

すべり症は進行します!

最終的にすべりの程度が進んでしまうと、今度は本当に腰椎が神経を圧迫してしまい脚の筋肉が麻痺してしまう事があるんです。

麻痺の症状とは脚の筋力が低下してしまうことなんです。

ひどくなるとまったく力が入らない状態となります。

たとえば、つま先を上げた状態で歩けなくなったり、かかとを上げて歩けなくなったりします。

その他には脚の感覚がなくなることがあります。

たとえば、左右の足を触った感じが違う。

触っても薄皮がある感じがする。

触られた感じがしないなどです。

そうならないためにも、施術ですべりの進行を食い止めて改善させなければなりません。

絶対避けたい腰椎すべり症の手術

すべり症の手術

すべりの程度がひどくなってグラグラになると手術も検討しなければなりませんが、できるだけ金属を腰に入れる手術は避けたいと思っている患者さんは多いです。

手術について

神経を強く圧迫してしまう恐れのある重症の腰椎すべり症では腰椎の固定術が必要になります。

固定術には10~15cm切開して行う後方腰椎椎体間固定(PLIF)や経椎間孔椎体固定術(TLIF)、前方椎体間固定術(ALIF)などの代表的な手法があります。

しかし、実は手術をしても腰痛やシビレが治らないケースが多いです。

手術をされたほとんどの方が継続してリハビリや投薬のために病院を受診しています。

本当に手術が必要なケース

痛みやシビレだけの症状であれば手術をしない治療を試して頂きたいです。

しかし、腰椎のずれが大きくなってしまい腰椎が不安定になっている場合は手術が検討されます。

もしくは本当に神経を圧迫してしまい尿が出にくくなったり、脚の筋肉が麻痺してきた場合は神経の圧迫を除去する手術や固定術が必要になります。

腰椎すべり症の治療

すべり症の施術

橋爪接骨院では腰椎すべり症に対する独自の施術を行っています。

橋爪接骨院の治療

すべり症による腰痛に対する治療は筋肉に発生したトリガーポイントを治療していきます。

筋肉が原因の痛みは施術により改善する可能性が高いです。

ただし、すべり症の場合は痛みが消失するだけではいけません。

すべり症は放置すると腰椎のすべりは確実に進行します。

多くの腰椎前方すべり症の患者さんは骨盤が前傾し、反り腰になっています。

骨盤を前傾にさせてしまっている筋肉を緩めていき、骨盤の傾きを調整します。

骨盤の前傾が改善すると反り腰が良くなります。

そして、骨盤や背骨などのバランスを良くする施術を行うことで痛みやシビレは改善していきます。

すべりを進行させないために大切なこと

腰椎すべり症の悪化は体幹や下肢を柔らかくすることで予防できます。

分離症の状態ですべり症にならないようにするには、体を柔軟にするだけではなく、反り腰を防ぐ必要があります。

すべりの度合いが強いとコルセットなどもすべり症の悪化予防に効果的ですが、体幹が硬くなったり筋力が弱くなる可能性がありますので注意が必要です。

私が治療させていただいた方には自宅で行える簡単なエクササイズもお伝えします。

続けることで痛みや姿勢が早期に改善します。

整形外科では教えてくれない腰椎すべり症のまとめ

治療のまとめ

腰椎すべり症について詳しくまとめました。

痛みを出している筋肉(トリガーポイント)に対して施術を行い、反り腰にしてしまっている筋肉をゆるめて、骨盤や腰椎の位置を整えることで状態は良くなります。

すべり症は予防することが大切ですが、すべり症と診断された場合はできるだけ早くご相談ください。

手術をしてもらったのに痛みやシビレがとれない場合も施術可能です。

遠方からもすべり症患者さんが当院に来院されています。

お力になれると思います。

トリガーポイントについてはこちらで詳しく解説しています

腰痛の原因はトリガーポイント!

「腰痛施術の匠」橋爪接骨院

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